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リング糸とオープンエンド糸:Tシャツの出来を決める糸の選択
同じ「綿100%」のTシャツでも着心地がまったく違う理由となる、糸の選択。リング糸とオープンエンド糸の製法、それぞれが柔らかさ、プリント、毛玉、価格に与える影響、そして貴社のプログラムにどちらを指定すべきかをご説明します。
「綿100%、180 gsm」のTシャツを2枚並べてみてください。一方はなめらかで上質、もう一方はざらついて毛羽立っています。同じ繊維、同じ重さでも、紡績方法が違うのです。これは多くのバイヤーが仕様書に書かない最も重要な項目であり、正しく指定するためのコストはごくわずかです。
2つの紡績方法の実際の違い
リング紡績は綿を連続的に撚りながら細く引き伸ばし、繊維をそろえて、表面がなめらかで細く、締まった強い糸にします。オープンエンド(ローター)紡績はより速く安価な工程で、短い繊維をゆるく束ねるため、かさ高で毛羽の多い糸になります。バイヤーが重視する点はすべて、この表面の違いから生じます。
| 特性 | リング糸 | オープンエンド糸 |
|---|---|---|
| 風合い | なめらか、柔らか、上質 | ざらつきがあり、毛羽が多い |
| プリント品質 | エッジがシャープで発色が鮮やか。DTGや細かいスクリーンプリントの標準 | 表面の毛羽が細部の表現を損なう |
| 毛玉(ピリング) | 少ない(短繊維を除去) | 高い |
| 耐久性 | 同じ重量でより強い糸 | 十分。ワークウェアに適する |
| コスト | 高い | 低め。低価格の無地ボディでは標準 |
さらに一歩上:コーマ・リング糸
コーミングは、紡績前に残った短繊維と不純物を取り除く工程で、プリント適性が最も高く、毛玉が最も少ない最上位のグレードになります。柔らかな風合いや細かなプリントがブランドの生命線なら、コーマ・リング糸という仕様の一言でそれが手に入ります。コーマ糸とカード糸の違いを詳しく解説。
どちらを発注すべきか
- 低予算の販促・ノベルティ用Tシャツ:オープンエンド糸が、最も良い価格で十分に役割を果たします。
- 小売向けの定番品やプライベートブランド:リング糸。風合いの違いが売れ行きにつながります。
- DTGプリントや細かい柄のスクリーンプリント:迷わずコーマ・リング糸です。
- ユニフォーム:ここでは紡績方法よりも混紡のほうが重要です。混紡素材のガイドをご覧ください。
当社は目標に合わせて、どちらの糸で編まれた生地も調達します。目指す風合いと価格帯をお知らせください。糸の仕様を正直にご提案します。
よくあるご質問
リング糸の綿は普通の綿より優れていますか?
リング糸の綿は柔らかいですか?
Airlumeコットンはコーマ・リング糸とは違うのですか?
リング糸の綿は縮みやすいですか?
著者について
サントシュ・リジャルは、家族がネパールのファッション業界で30年にわたり築いてきた基盤の上に生まれた輸出向けニット製品工場、Trishakti Apparelを経営しています。ガインダコットの工場の現場から、調達、関税、生産について執筆しています。